桔梗

2023.06.26



今年もたくさん咲いてくれました。


風船のような蕾が膨らんでいく様子に、待つことの愉しさを感じさせる植物だなぁ、と、毎年この時期は、誘われるままに微笑みが浮かびます。

桔梗といえば・・・そう!「桔梗湯」ですよね。
声を使うお仕事の方々には馴染みのある、漢方薬です。
桔梗の根は生薬で、咳や喉の痛み、腫れや咳を改善するときに使われます。

方剤(顆粒状)になっている漢方薬は、持ち運びがしやすいように、
生薬を加工してありますので、
お湯に溶かして服用されると、お薬の力が一層発揮されるようです。

ですが、そこのお忙しいアナタ!
特に、”上咽頭の痛みだなぁ” と思われる時には、
直接顆粒を舌の上に乗せて、軟口蓋に擦り付けるように
ジョリジョリジョリ・・・とすると、
痛みが軽減する、という方も多くみられます。

でも。方剤になっているものではなく、
生薬をお茶にして日常に取り入れるのもオススメです。
体に余分なものを入れないことも大切かな、と思います。

さて、私の好きな植物の桔梗の話。
花が終わったら結構大胆に切り詰めます。
宿根草だし大丈夫、と分かっていても、
”こんなにカットして枯れてしまわないかな・・” と、
毎度ちょっと気になります。

冬は土の中でダンマリ。

でも、梅雨の前には、背筋をぐんぐん伸ばして、また風船を日毎に膨らませ、
私たちをワクワクで包んでくれます。

自然の循環からいただく植物由来のお薬たち、
その効能に思いを馳せると、
私たち人間も、万物の一員なんだなぁと感じます。



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