ひっくり返り、つまり、掠れ

2023.11.23



Akasaka Voice Health Centerのセッションには、
本当に多種多様なジャンルの方が訪れます。


改善したい症状も様々ですが、
主なものを挙げますと、
ひっくり返り、つまり、掠れ、持久力の低下、
高い音が出づらい、
前のように歌えない・喋れない、等でしょうか。

声を生業にしていらっしゃる方が殆どなので、
そのストレスはとても大きなものです。
お力になれたら・・と自然にエネルギーが湧いてきます。

ポリープや炎症など、声帯の器質的な変化が原因となるケース、
器質的な変化はないのに発声調整が狂ってしまうケース、
大きくは二つに分けられると思いますが、
共通していることは、体の操作の仕方を変えることによって、
改善変化が見られる、ということでしょうか。

より良きタイミングを知り、
体や脳に定着させ、自動化と常態化を目指すまでには、
少し根気と時間が必要で、ここで個人差が出ます。

「うたう」「はなす」も、
体の操作を微調整・駆使しているという点では、
スポーツと同じだなぁと思います。
体を万全に整えると同時に、理論・理屈を理解することも大切ですが、
それだけではプレイはできないように、
体で感覚を掴むことが最も重要です。

既に周知のことをわざわざお話する感じになってしまいましたが、
体が本来自然にやってくれているはずの呼吸動作に於いても、
知識が先行することでギクシャクしてしまうケースも少なくないのが現状です。

自分の体に意識を向け、
向けることで変化する体に気づく。

まずは体と繋がることからでいいよ、そんな声がけを内側にしながら、
歩を進めてみましょうか。