クリニック移転

2023.05.31

大仕事でした。
本当にやることがいっぱいで、院長も私もフル回転以上の忙しさ!


6年前の新規開業時よりは楽なはず、などと勇気を奮い立たせていましたが、
そうでした、ふたりとも年齢も重ねていました!
診療所を開設なさっているドクターは当たり前のように沢山いらっしゃるけれど、
日々の診療をしながらの様々な業務・運営、
本当に大変な日常をお過ごしなんだなぁと、あらためて感じました。

でも、その毎日は、とてもとてもかけがえのないものでした。

設計事務所さんとの毎週の打ち合わせ(有難うございました!)、
こだわりの間取りができ上がるまで、根気よくお付き合いいただきました。

患者さま、クライアントさまの声の調整に少しでも良い音環境をと、
響きにこだわったスペースを確保。
緑に囲まれているのを感じていただけるように工夫しました。

全部をお話するのは情報が膨大すぎて難しいので、
また機会があれば少しずつ、ご紹介したいと思います。

それにしても、この一連の作業、特に実際に工事が始まってからは、
“まるで舞台を創る作業みたい” という思いが何度も頭に浮かびました。

一から、何もないところから創り出すって、
なぜだか呼吸が深くなって胸が持ち上がり、表情筋は自然と張ってゆき、
目は好奇心から煌めきを帯びるよう。

これまでの演奏家中心の人生の中では、
演出家や指揮者など様々なディレクターがいらした中での創造作業だったわけですが、
ここにきて思いがけず、一から想像する機会に恵まれました。

一言で表すと・・楽しい!!!

そして、そのような機会に出会えたこと、全てのご縁、心から深く感謝が湧いてくることを
味わい抱きしめながら過ごした半年でした。

以下、工程を少しご紹介します。




'22.11.03 移転は以前から考えていたこととはいえ、物件との出会いは当にご縁。その決断の時は思いがけずやってきた感じもあります。私たちの人生にとっては大きな選択。”ちょっと視点を変え俯瞰してみてみよう” というわけで
久しぶりに非日常空間へ。(そして、まんまと頭痛発作に。笑)



'22.12.01 元々防音室があるスタジオでした。以前から物件探しでお世話になっていた不動産屋さんが、当院にあう物件では…と、いち早くご紹介くださいました。心あるご対応、人のご縁に感謝。“なにか歌って差し上げたいな”という気持ちが珍しく沸きました。そんな”うた” に感涙してくださったこと、私にとって宝物のような体験でした。



音の測定。使用目的に合った防音工事を行なっていただくべく、一番騒音を出す人の声を測定。(ミワコさんのhigh D~Es 辺りの値 ↑)



'23.01.01 なんとか明けた新年。(胃腸の調子がイマイチな喜平次...)



飛躍の年になりますように。



'23.01.10 内装の素材選びが始まりました。



'23.01.17 想像力、がんばれ!



“扉はこれだから、壁紙と巾木はこれかなぁ・・”



'23.01.24 色々かかる・・けど、安心してトレーニングしていただくにはケミカルなものはなるべく排除!



昼寝。



'23.02.02 スケルトン。これからお世話になります。



お部屋位置を確認。



'23.02.07 墨出しの日。壁のライン、もう変えられません。ドキドキ。



'23.02.16 壁が立ち上がってきました。感動。



'23.03.07 まだまだ寒い中、作業ご苦労様です。



待合と手洗いの間の壁。スペース大丈夫かな・・狭くないかな・・。



'23.03.16 鉄骨が組まれていきます。まだまだ確信は持てず。



ご隠居。お庭好き。



'23.04.01 待合。受付モニターの取り付け前。今度のパーテーションは摺りガラスにしました。



カウンセリングスペースは、赤坂溜池タワーの裏庭の緑に包まれています。季節は移り変わり、若葉の優しい季節がやってきました。



片側は大きな鏡を取り付けました。部屋に座すと緑に囲まれた感があります(赤坂にしては、ですが・・・)。床は、大好きなタモ材です。



手洗い場は、円と湾曲で優しい雰囲気になったかな。



看板に名前を入れていただきました。wind赤坂ビルⅡの仲間入り。



赤坂駅からは徒歩3,4分。こちらは途中の福吉坂石段。この風情、お気に入り。合計で36段(多分)あるのですが、毎日の体の状態を教えてもらっています。



'23.04.04 この時点では、まだこんな感じでした。色々細かいところがまだまだ・・・。



'23.05.01 東向きの窓なのですが、夕方の一時だけ、赤坂溜池タワーの裏庭の木々の影が映ります。
高層ビルに反射した光の戯れ。



'23.05.02 相棒ピアノを運び入れ。



受付。正面の版画は、奈良出身の清田雄司さんの作品。院長の一番のお気に入りと一緒に、大切な患者様をお迎えします。



おかげさまで、新緑の美しい季節に再スタートすることができました。



たくさんのお花を有難うございました!