声のクールダウン

2024.03.01



意外とご存じない方多いので、記事にしてみました。
声のクールダウン方法。
皆さんは、声をたくさん使った後どのように過ごされますか?


「声帯を休ませるために沈黙する」
「首周りを冷やす・温める」
「首のマッサージをする」「ストレッチをする」
「水を飲む」「アルコールを飲む」・・?

セッションをしていると色々ユニークな方法を伺うことも少なくありませんが、
おすすめは、「ハミング」です。

声を出すと、つまり、左右の声帯の縁を激しく振動させると、声帯を腫れさせる物質が出てきます。
急に黙ると、この物質が移動せず声帯の縁に居座るので、腫れて声を出しづらくなることがあります。
ハミングをすると、声帯のゆったりとした粘膜波動によって縁から外側にこの物質が捌けてゆき、
腫れを防ぐことができるのです。

あまり高くない音程で、楽な大きさで、2〜3分ほどで構いません、
ハミングを15分に一度繰り返しましょう。
低い音程がおすすめなのは、高音よりも低音の方が、声帯が大きく揺らされるからです。

ちなみに、
マインドフルネス瞑想では、「ハミング瞑想」というものがあります。
「今」に気づいている状態を誘導する媒体として、呼吸を意識することがまずは基本となりますが、
ハミング瞑想は、呼吸と、音、そして身体をわずかに振動させる様子などに意識を向けることがで、
「今」と繋がることができます。

声のお仕事で沢山使った心と身体を、交感神経優位から副交感神経に移行させるにも有効で一石二鳥ですね。

「ハミング」を用いたクールダウン法。
是非、日常に取り入れ、その変化を観察してみてください。