声のおはなし
声の共鳴 ー 響き ー
2024.08.21
声って、どこで響いているんでしょう?
―――― 口の中? 鼻?それとも体全体?
意外とモヤっとした答えになってしまうなぁ、という方もいらっしゃると思います。
セッション・レッスンでクライアントさんに尋ねてみると・・・
実は、ほぼ全員が回答できない質問でもあります。
声を奏でる楽器は目に見えないところにあるため、
長年声楽を学んでも、ヴォイストレーニングに通っても、
感覚的なことを捉えるに留まってしまうことは珍しくないようです。
では、お話を始める前に、まずはちょっと復習してみましょう。
Q.声の素は、どこで生まれるでしょう?
→これはお馴染み、「声帯」ですね。
Q.声帯は、体のどこにあるでしょうか?
→「声帯」
Q.声の通り道「声道」は、どんな形をしているでしょう?
→「体の中の管楽器」
Q.声の三要素って?
→「”声の音” のコントロール」
それでは、あらためまして・・・
「響き・共鳴」は、主にどの辺りが司っているでしょう?
それは、こちらの図をご覧ください。↓
医学的にはこの赤い丸の辺り、と言われています。
ここにいかに響きの”素”を送るか、そして、安定的な息の流れを送るか、ということが、歌声には重要になってきます。
そして、実際の歌の操作の時には、この赤丸の上部にある「上咽頭」の空間が、とても大切です。
コロナ禍で一般的によく知られるようになった部位ですね。
場所は、黒矢印あたり。
ちなみに、上咽頭は感覚的には鋭敏ではありませんが、綿棒などでツンツンすると、突かれているのは分かります。
ここに向かって響きの”素”を送ることが、遠くに通る声、響きの豊かな声を生み出すことに繋がるようなのですが、
さて、どうやったらここに届かせることができると思いますか?
しばらく考えてみてくださいね!
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